人生どん底男の後悔日誌

32歳で人生転落、様々な人々の力を借りて償いの人生を生きていく男の日記です。

後悔日誌⑯「0からの積み重ね」「恩人 そして感謝」「苦痛」

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後悔日誌の更新となります。

 

今回は(R2.4.22)~3日分となります。

 

※良く質問のメールを頂くのですが

この後悔日誌は「創作」「投稿小説」ではありません。

全て実際に起きていた事象。

ノンフィクションです。

 

その日の出来事を纏めていた日記です。

 

※書いていた日記を基に誤字脱字を修正した読みやすい文章にしています。

※進展や特記出来るものが無い内容の日記の日は割愛しています。

※各日記のタイトルは整理しやすいように、それらしいものを付けています。

 

※そのため説明文的になりがちで、敬語ではありません。

ご容赦ください。

 

 

(R2.4/22)「0からの積み重ね」

夜中から朝までを通しても

うつら、うつらとすることはあったが・・・

ほぼ一睡もできず。

 

悪夢を見なくて済んだだけラッキーかな。

 

今日は調理場での見習い日だった。

前回と同じで、食器洗いの時間だけ入って終わり・・・

 

ではなかった!!

 

今日は何と昼食少し前の時間から

夕食後の片付けまでフルタイムで使ってくれた!

 

副菜の盛り付け方。

薬味のセッティング。

トレーの並べ方。

 

自分達だってとても忙しいだろうに・・・

板長をはじめ、調理場の全ての人が本当に丁寧に教えてくれた。

 

充実していた・・・

時間があっという間に過ぎた・・・

 

「生きている」

 

そう感じる事が出来た。

 

何より・・・

自分を周囲が人間扱いしてくれたことが嬉しかった。

 

もちろん見習いといっても人手であることには変わりはない。

仕事はとても忙しかった。

 

汗だくになった。

まだ四月だというのにシャツはビシャビシャになった。

 

それでも自分にとって、とても価値のある時間を過ごせた。

こんなに充実した時間を過ごせたのは久しぶりだった。

 

毎日、ただ食べさせてもらっていた食事。

それがこんなに手間と時間をかけて作られているなんて知らなかった・・・

 

何人もの人が力を合わせ

そうして命を支える食事ができているんだ。

 

ここの食事も量は別として・・・

味と見た目はとても良い。

 

いつか自分もこんなものが作れるのだろうか?

 

終了間際に板長は言った。

 

「まず盛り付けと配膳、それと食器洗い。」

「それを完璧に覚えたら包丁使いを教えてやる。」

「例外は無い、0からの手順と経験の積み重ねだ。」

「0から99を超えて100になることは無い。」

 

自分の償い・・・

目的までの道のりも0からスタートだ・・・

 

まず自分にできる、この仕事を死ぬ気で働こう。

 

いつもに比べて心地の良い疲れが残る。

ゆっくり眠れそうだ。

(R2.4/23)「恩人 そして感謝」

疲れが有ったから・・・

眠れると思ったらそんなことはなかった・・・

 

約二時間程眠れるも

無言の母親に見つめられる夢で目を覚ます。

 

その眼には殺意すら感じられた。

 

起きた瞬間気持ち悪さで吐いた。

もはや謝罪の言葉しかでてこない。

 

そんな気持ちをよそに

市役所のKさんがやってきた。

 

市役所も今はコロナウィルスで大変だろうに申し訳ない。

 

以下の事を報告してくれた。

 

・4/15を最後に母親、叔父からの連絡は無い。

・自身に関わる身分証明書と言った書類にに関わる進展も無い。

・妻、子供に関する報告や進展もない。

 

正直何も進展が無くて焦った。

 

表情や態度で焦りが伝わったのか?

Kさんは言った。

 

「今自分たちですらコロナに振り回されてしまっている。」

「君の地元はコロナの危険地帯になってるみたいだからね・・・」

「大丈夫、そのせいで色々と時間がかかっているんだよ。」

 

フォローしてくれる優しさに感謝した。

 

だが・・・自分はそうではないと思う。

 

きっと母もおじも・・・

もう自分とは早く縁を切りたいのではないだろうか。

 

自分で招いたことではあるが・・・

とても悲しい。

 

「何故助けを求めたのですか?」

 

そりゃ・・・そんな風に思われて仕方ないか。

 

しかし、実の母に見限られたとしても

立ち止まってはいられないだろう・・・

 

妻と子供達。

 

正直、それ以外は・・・

もう何も要らない。

 

自身の全て。

何もかも要らない。

 

今すぐには絶対に無理だろう。

でもこの先は?

 

そうでも思わないと生きていけない。

 

だから耐えなきゃいけない。

 

今までの道が歪んでいるなら

それを真っすぐに戻さなきゃいけない。

 

日中は調理場の仕事についた。

朝7:00からのフルタイムだ!

 

慣れてはいないものの・・・

 

自分の生活の中に組み込まれ

生活の一部として機能しつつある。

 

今日は働く前にヘアーブラシと服を板長から頂いた。

知り合いのレストランから体に合いそうなコックコートを貰ってきてくれたそうだ。

 

「働く以上、身だしなみは気にしなきゃ駄目だ。」

「これに着替えて、ひげは・・・お前全然伸びないんだな。」

「顔を洗って、髪をといてそれから仕事だ。」

 

そういえば、身だしなみなんか全然きにしていなかったな・・・

体質的にひげは全然伸びない様だ。

 

全てを整えて調理場に向かうと

「思った通り、ビシっと決めればいい男じゃないか。」

 

そう褒められた。

照れ臭かったが・・・素直に嬉しかった。

 

仕事の量はともかく

調理場には熱がこもり汗だくになる。

 

しかし、今の自分にとっては

疲労を感じ、汗をかく。

 

そして余計な事を考えられない程の忙しい時間。

この時間こそが最高の時間だ。

 

もちろん怒られる。

板長からは厳しい言葉が飛ぶ時もある。

 

しかし・・・

しかしだ。

 

この人の言葉は「温かい」

 

こんな自分のことですら・・・

「悠太!悠太!」

名前でしっかりと呼んでくれる。

 

仕事中はふと気が緩むと・・・

胸に込み上げてくるもので泣きそうになる時もある。

 

4/14の面談の後・・・

板長と話す機会が有った時に言われた言葉。

 

塞ぎこみ、腐っていた自分を調理場に誘ってくれた時に言ってくれた言葉。

嬉しすぎてメモに書いておいた・・・

 

ああ・・・見返すとあの時の日記には書いていなかった。

 

「軽くだが話は聞いた。俺も、昔は人に言えない様な人生を歩んできた。」

「もう一回、家族とやり直すんだろう?腐ってどうする。」

「今のお前には基盤が無い。基盤が無ければ目的は果たせない。」

「なければ今から作っちまえばいい。」

「お前が基盤を作り始めて歩けるようになったら、一杯飲みに行こう。」

 

この言葉にどれだけ救われたか。

一生忘れない。

 

色々な人たちに今支えられている自分。

その中でも板長がいたからこそ今この場に自分が居られる。

 

この人から受けた恩に報いるためにも

死ぬ気で頑張ろう。

 

いつか、もしいつかが訪れたのであれば。

家族と一緒にお礼にいこう。

 

(R2.4/24)「苦痛」

 

 家族、市役所からの連絡は無し。

社長から言われた。

 

「お母さんもおじさんも、君を存在しない人間として扱いたいのかもね。」

 

いや・・・分かってはいるんだ・・・

でも正直に嫌だ、嫌だよ。

 

この人は・・・

こういった事をストレートに言ってくる。

 

板長とは違う。

ハッキリ言ってキツイしツライ。

 

悪気は無かったとしても

気持ちは落ちていく。

 

母親は母親・・・

見限られたとしても・・・

思い出せなくても。

 

会いたいし、話したい。

こんな風に思ってしまって申し訳ない。

 

気持ちが落ちる中

タイミング悪く今日は板長が休みだったので

一日の内、食器洗いしかできなかった。

 

仕事が無い=時間だけはある

そんな日は過去を思い出そうとしたり・・・

自身の記憶の整理をずっとしてしまう。

 

そしてまた落ち込み。

涙する。

 

何度頑張ろうと思ってもだ。

 

部屋からは笑いながら

「飯を食うのが俺たちの仕事、寝るのは残業、忙しい!」

と大きな声が聞こえた。

 

・・・

クビになりたいよそんな仕事。

 

からしっかりと働き

夜は家事を手伝い

休日は子供に尽くす

 

そういった生活がしたい・・・

 

そこを目指さなくてはいけないと分かっていても

何もできない時間と環境は自分の精神を削っていく。

 

考えても考えても

出てくるのは妻と子供達の事。

 

都合の良いこの頭に腹が立つ。

 

時間だけが流れて・・・

そしてまた週末が来てしまう。

 

週末は本当に嫌だ。

 

NHKのコロナウィルスの情報

それに対して「いつコロナがここに来るか」「何人死ぬか」の賭け

他人の悪口

噛み合わない会話

 

今から気が重い。

 

やることが無さ過ぎて15時にはこの日記を書き終えてしまった。

 

何もできず

また長い夜が来る・・・

 

辛い。

 

※以上が今回更新分の日記となります。

 

次回の更新は3日後を予定しています。

どうか読んでやってください。