記憶喪失の記録（後悔日誌㉙）「大雨と地獄」「半年」「前夜」

後悔日誌の更新となります。

今回は（R2.5.28）～3日分となります。

※良く質問のメールを頂くのですが

この後悔日誌は「創作」「投稿小説」ではありません。

全て実際に起きていた事象。

ノンフィクションです。

その日の出来事を纏めていた日記です。

※書いていた日記を基に誤字脱字を修正した読みやすい文章にしています。

※進展や特記出来るものが無い内容の日記の日は割愛しています。

※各日記のタイトルは整理しやすいように、それらしいものを付けています。

※そのため説明文的になりがちで、敬語ではありません。

ご容赦ください。

（R2.5/31）「大雨と地獄」 

今日は特に何もない一日だったが

お昼にほんの数分だけ、とんでもなく強い雨が降った。

本当にとんでもない量だった。

最近、記憶は順調に戻ってきてはいるが･･･

自分の知る限り、こんな雨は今までに見たことがない。

降る直前には気温が低くなるのを肌で感じるほどだった。

雨でほんの少し先すらも真っ白で見えなくなり

外に干してあったタオル類は雨の音に気付くまでの僅かな時間。

多分一分も無かったと思う。

その僅かな時間で水が滴るほどビショビショになっていた。

山の気候は変わりやすい。

山の雨は強く降る。

山の気温は一瞬で変わる。

入居者からそうは聞いていたが

ここまで凄いとは思ってもいなかった。

恐らくこんな雨でさえも、子供達と一緒なら･･･

「すごいね！ざーざー！ざーざーだよ！」

そういいながら普段とは違う景色の変化を

笑いながら楽しめただろう。

くそ、虚しい。

この雨で一つ変化したことがある。

それは調理場の湿度と暑さだ。

とにかく湿度が急上昇。

常時、火を使う調理が絶えない調理場は･･･

まるで蒸し器の中の様な状態になってしまっていた。

そのため、午後の調理場は正に地獄の様だった。

調理場には一応、換気の為のファンはある。

しかし、クーラーといった空調の類は一切ない。

去年には職員総出で厨房へのクーラー導入を訴えたらしいのだが･･･

「今まで無しで出来て来たんだから出来るでしょ？」

そう言われて、導入されなかったそうだ。

仕込み中の食品も手を止める度に冷蔵庫に入れなくてはいけない為

移動が必然的に増えて、体力もドンドン奪われていく。

水分など摂ろうものなら･･･

一瞬で汗に変わり、その不快さで余計に体力が奪われていく。

正に負のスパイラル状態になっており

さすがのベテランパートさんもダウン寸前になっていた。

一日が終わる頃には出勤者全員が

もちろん自分も含めて死にそうな顔をしていた。

自室へ帰る際には入居者数人の集まりから

「もっと揚げ物を増やせ」

そう言われて更にグッタリした。

明日は休みか･･･

素直に喜んでおこう。

おやすみなさい。

（R2.6/1）「半年」

とうとう、6月がスタートしてしまった。

一年の半分がもう過ぎてしまった･･･

仕事が始まり、無事に一か月勤め上げることができた。

板長が言うには･･･

最悪な環境

理不尽なまでの覚えることの多さ

仕事のキツさ

これらからこの調理場の離職率は高く

一か月持つ人間は本当にまれらしい。

地元に戻るための計画と･･･

家族とまた一緒の人生歩んでいくために。

これからすべきことを考えなくてはならない。

･･･のだが･･･

こんな時に体調不良･･･

朝起きた時から頭痛が酷い。

布団から出るのも一苦労だった。

休みは自分への甘え。

自分はそう考えている。

そして、自分の為に苦しんでいる･･･

頑張ってくれている人たちに敬意を表して

仕事の休み時間と同じ時間以外は

休日でも草むしりをするようにしているのだが･･･

これがダメだったみたいだ。

ついにダウン。

施設の看護師さんが言うには

「疲れと脱水症状」

との事だった。

つくづく情けない奴だ･･･

悲しくなってくる。

みんなはもっともっともっと頑張ってくれているのに･･･

みんな本当にごめんなさい。

今日は、少しだけ休みます。

（R2.6/2）「前夜」

相変わらず頭痛が続いている物の

大分症状は軽くなってきたので、仕事も無事に打ち込む事ができた。

そして今日の朝、社長から突然。

「明日、熱海に君の家族達が来ることになったから。」

そう言われた。

次いで･･･

「とうとう縁切りにくるんじゃないかな？」

「まぁこれで向こうもスッキリ出来るんじゃない？」

そうも言われた。

自分にその事を伝えるときの社長は･･･

なぜかニヤニヤした顔つきをしていた。

なんでニヤニヤしてるの？

人の不幸が嬉しいの？

何が楽しいの？

素直に腹が立った。

しかし、そんなことはいちいち気にしてはいられない。

突然過ぎて驚いてしまったが

各人、自分たちの都合や予定がある中で･･･

それを調整して、この地まで来てくれるのだ。

感謝の他に無い。

期待と不安が入り混じる複雑な感情が自分を襲う。

どちらにせよ、事態が動き出すのは好ましい。

皆には感謝と誠意をもって･･･

明日の面談には向かおう。

そういえば、どうでも良い事だが。

体質の変化がより大きく自分の身体で起きている。

今まではコーヒーを好み

カフェインの影響など受けた覚えは無かったのだが。

※眠気が覚めたり、利尿作用を感じるなど。

最近、コーヒーを飲むと･･･

おなかが緩くなり、どんなに疲れていても全く眠れなくなる。

更に汚い話だが

出しても出してもトイレに行きたくなる。

その他にもいろいろあるのだが･･･

「年のせい」

それでは説明がつかないほど急激で･･･

そして突然過ぎる変化に正直、戸惑っている。

バカみたいな話だが･･･

5月7日以降の説明がつかない

「自分が戻ってきている感覚？」

それといい

間違いなく自分に何かが起きているようだ。

まぁ、その「何か」がうまく説明できないのだが･･･

明日は午後から面談の為

そこからは仕事に穴を空けてしまう事になる。

運悪くメニューは「冷やし中華」

仕込みがとても大変なメニューだ。

明日は自主的に一時間早く出勤しようと思う。

色々な意味で･･･明日は忙しくなりそうだ･･･

おやすみなさい。

※以上が今回更新分の日記となります。

次回の更新は2日後を予定しています。

どうか読んでやってください。

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